縮毛矯正は傷むのか?傷む原因と対策をご紹介します

髪の毛がうねる、まとまらない、ボリュームが出すぎるなどのクセ毛の方のお悩みをあっという間に解決してくれる「縮毛矯正」。しかし「縮毛矯正=痛む」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、縮毛矯正は傷むのか?どのような理由で痛むのか?をご説明いたします。また、なるべく髪の毛を傷めることなく縮毛矯正を行う方法も合わせてご紹介します。

 

1.縮毛矯正は傷む?

縮毛矯正はやはり傷むのでしょうか?確かに縮毛矯正をかけると少なからず髪の毛に負担がかかり、ダメージにつながってしまいます。最近では縮毛矯正の需要が高まり、技術の進歩や髪の毛に負担をかけにくい薬剤の開発などがさかんに行われるようになった結果、施術の際の髪の毛に対する負担は以前より少なくなりました。

 

しかし何度も繰り返し縮毛矯正を行う、ヘアカラーやパーマとの併用、普段のセットでヘアアイロンを使う等によるダメージの進行は避けられません。

 

なるべく髪の毛を傷ませることなく縮毛矯正をしたいという方は、自分の髪の毛にとっていちばん負担が少ない施術方法を選択し、縮毛矯正後も日々のヘアケアを怠らないことが大切です。

 

2.縮毛矯正が傷む理由

先程もご説明した通り、どんなに技術が進歩したとしても現時点では縮毛矯正をすれば髪の毛には少なからず負担がかかり、ダメージのきっかけになってしまいます。ではなぜこんなにも縮毛矯正は髪の毛に負担をかけてしまうのでしょうか。

 

2-1.縮毛矯正が傷む原因①アルカリ性の薬剤によるもの

くねくねしたクセ毛の結合を一度すべて切り離してしまい、熱を用いて真っすぐに伸ばし並べたものを、2剤を使って再結合させるというのが縮毛矯正の簡単な仕組みです。縮毛矯正の施術は、まず1剤と呼ばれる薬剤で髪の毛の結合を切り離すとことからはじめます。髪の毛はキューティクルとよばれる丈夫なウロコのようなもので内部を保護されており、ただ薬剤をつけるだけでは結合を切り離す有効成分を髪の毛の内部に浸透させることができません。そこで必要になるのが“アルカリ性成分”です。アルカリ性成分でキューティクルを一時的に無理矢理こじ開け薬剤を浸透しやすくするのですが、この過程が髪の毛に大きな負担をかけてしまいます。

 

2-2.縮毛矯正が傷む原因②熱によるもの

アルカリ性の薬剤を使いキューティクルをこじ開け、髪の毛の形状を保つ結合を切断したところで次は熱を加えながら髪の毛の結合を真っすぐに整えていきます。キューティクルをはがされ、結合を切断された髪の毛はゴムのようにビヨンビヨンになり非常に不安定な状態です。そこにヘアアイロンなどを使い150℃以上の熱を髪の毛に加えるということは、かなりの負担が髪の毛にかかっていることが想像できます。

 

2-3.縮毛矯正が傷む原因③定期的な縮毛矯正によるもの

また、縮毛矯正で真っすぐになった髪の毛は一度かけてしまうと、新しい髪の毛が生えてきたときにストレート部分とクセ部分の違和感がとても気になり定期的にかけなければいけなくなってしまいます。基本的には一度かけると定期的にかけ続けていく方がほとんどです。しかし定期的、繰り返し縮毛矯正をかけてしまうと、髪の毛へのダメージが蓄積してしまい、痛みが激しくなると、髪の毛1本1本がチリチリになってしまう通称“ビビり毛”という状態に陥ってしまうこともあります。

 

3.痛みにくい縮毛矯正

縮毛矯正自体も、縮毛矯正を繰り返すことも髪の毛にとってはダメージになることをご説明いたしました。それでは少しでも髪の毛に負担をかけることなく縮毛矯正をかける方法はないのでしょうか。この章では、なるべく髪の毛に負担をかけない縮毛矯正方法をご紹介します。

 

3-1.髪の毛の過去歴を美容師さんと共有しておく

毎回同じ美容院で施術をしてもらうという方は別ですが、最近では特定の美容院を利用しない“美容室難民”という方も多くいらっしゃいます。美容師さんは髪の毛を見て触ると、髪の毛のある程度の状態を見極めることは出来ますが、過去に髪の毛が辿ってきた歴史(カラー、パーマ、縮毛矯正、黒染めなど)を一瞬で全て把握することは熟練の美容師さんでもなかなか難しいものです。

 

一見傷みなくキレイに見えても実は奥に深刻なダメージを受けている場合も少なくありません。特に過去にブリーチや縮毛やパーマをあてたことがあるかどうかはとても重要なことなので、必ず美容師さんと共有するようにしましょう。自分の髪質や髪の状態に合った施術を行うことで最小限のダメージですませることができます。

 

3-2.弱酸性の薬剤を使用する方法も

1剤を使用する際にキューティクルをこじ開けるアルカリ性の薬剤ではなく、弱酸性の薬剤を使用するという方法もあります。弱酸性は人間の髪や肌と同じPHをしているので、キューティクルの隙間を縫って髪の毛内部に薬剤を浸透させることができます。優しい薬のためパーマがかかりにくい方には不向き、時間が少しかかる等のデメリットもありますが、髪に余計な負担をかけることなく施術を行うことができます。

 

4.二回目以降はリタッチを行う

また二回目以降の施術では髪の毛全体に縮毛矯正をかけるのではなく、伸びた根元の部分だけに薬剤を塗布して縮毛矯正を行う“リタッチ”という施術を行うというのもおすすめです。一度縮毛矯正をかけてしまえば半永久的にストレートは持続されるので、伸びた部分だけ矯正すれば元通りのキレイなストレートヘアーを維持することができます。縮毛をあてる場所も最低限に抑えることができるので、髪の毛の痛みも最小限に抑えることができます。

 

一度縮毛矯正をかけたが、髪の毛が伸びてくるにつれて全体や毛先のうねりが気になるようになった!という方も、根元につられて毛先や全体がうねっているという場合が多いです。その場合、根元をまっすぐにしてあげるだけで毛先や全体も元どおりにまとまってくれます。

 

5.まとめ

縮毛矯正をすると髪の毛が傷む原因や、なるべく傷ませることなく縮毛矯正を行う方法をご紹介いたしました。アルカリ性でなく弱酸性の薬剤を使う、二回目以降は全体に縮毛矯正をかけるのではなく部分的なリタッチにとどめるなど、なるべく髪の毛を傷めずに縮毛矯正を行う方法として有効です。しかし傷みやすい髪質があればパーマがかかりにくい髪質もありますので、人それぞれ髪の毛の性質や傷み具合などに合った方法を美容師さんと相談して決めていくことがなにより大切です。

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