縮毛矯正は美容院の施術メニューの中でも比較的高額で所要時間も長いため、ハードルが高く感じている方も多いのではないでしょうか。そんな方にお薦めなのが、部分縮毛矯正です。髪全体にかける縮毛矯正に比べて費用や所要時間において負担が軽いため、気軽に挑戦することができます。今回は、部分縮毛矯正についてまとめました。前髪の頑固なクセにお悩みの方は、是非ご一読ください。
1.縮毛矯正は前髪だけでもできる
縮毛矯正を髪全体に施すと時間もお金もかかりますが、多くの美容院では髪の一部分だけに施術する「部分縮毛矯正」を行っています。後ろ髪がヘアアレンジを工夫することでクセやボリュームをある程度カバーできるのに対して、前髪は自力でクセをカバーするのは難しいという方も多いかと思います。前髪は後ろ髪に比べて長さも短いため、後ろ髪のように髪の重さでボリュームダウンすることもありません。
天気や湿度、ホルモンバランスや加齢によっても状態が左右されやすく、うねりやハネ、まとまらないといった悩みを抱える人も多いのが前髪です。部分縮毛矯正は、前髪の頑固なクセが気になる方はもちろん、髪全体に縮毛矯正したけれども新しく伸びてきた部分だけクセが気になる方など、理想のヘアスタイルを作るのが難しい前髪の解決策のひとつとしてお薦めします。
2.縮毛矯正を前髪だけ施すメリット
前髪を含む顔周りのヘアスタイルは、顔の印象を左右しやすい部分です。そのため、前髪を整えるだけでもイメージチェンジになりますし、すっきりと流れるような前髪は小顔効果も望めます。前髪の強いクセになる方は一度縮毛矯正に挑戦してみてはいかがでしょうか。縮毛矯正をかけることで、毎日のヘアセットにかかる時間を短縮することもできます。
部分縮毛矯正のメリットは費用と施術時間にもあります。美容院にもよりますが、前髪のみの部分縮毛矯正にかかる施術費用は、全体に施術する場合のおよそ半額程度となります。縮毛矯正は美容院のメニューの中でも比較的高額な施術です。初めて縮毛矯正に挑戦する場合や初めて訪れる美容院での施術となる場合、果たして費用や所要時間に見合った仕上がりになるのかどうか、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。そうした不安がある方は、まずは部分縮毛矯正で様子をみてみることをお薦めします。
髪へのダメージを考慮した場合にも、部分縮毛矯正には大きなメリットがあります。縮毛矯正は薬剤によって髪に少なからずダメージがあります。そのため、縮毛矯正を繰り返すことでダメージが蓄積されていってしまいます。また、クセがそれほどない部分に縮毛矯正をかけてしまうと、髪質によってはボリュームダウンしてぺちゃんこになる、直毛になりすぎる、パーマがかかりにくくなるといったことが考えられます。ダメージを最小限に抑えるためにも髪全体にそれほど強いクセがない場合には、全体への施術は避けて前髪のみの部分縮毛矯正を選択するとよいでしょう。
3.前髪だけ縮毛矯正する際に起こりがちな失敗
前髪の縮毛矯正に限りませんが、縮毛矯正直後は毛髪内部の薬剤による変化が安定していないためクセがつきやすい傾向にあります。前髪に悩みがある方の中には、普段前髪をピンでとめたりヘアゴムでまとめたりしている方もいらっしゃるかもしれません。ですが、縮毛矯正の効果を保つためには、施術直後はそうした髪にクセがつきそうなアレンジは避けたほうが賢明です。同じ理由で、施術後24時間程度はシャンプーを控えると効果が長持ちします。
部分縮毛矯正は、施術した箇所とそれ以外の部分が違和感なく馴染むかどうか心配な方もいらっしゃるかと思います。昔の縮毛矯正は「いかにも縮毛矯正をかけました」といったピーンと尖った仕上がりになることが多かったことも心配の要因ではないでしょうか。自然な仕上がりの縮毛矯正にするためには、髪の毛のダメージ具合と薬剤の放置時間や熱の加え方など、美容師の腕に大きく左右されます。縮毛矯正後、新しく伸びてきた新生毛とのギャップを最小限にするためにも、なるべくナチュラルなストレートになるようカウンセリング時によく伝えることが重要です。予約時に「縮毛矯正の上手な方をお願いします」と担当を指名するのも良いでしょう。
3-1.前髪のみの縮毛矯正は、リタッチ時期に注意
縮毛矯正を施した箇所は、半永久的にストレートヘアが持続します。ただし新しく生えてくる新生毛は本来のクセがついたままです。ある程度長さのある後ろ髪の場合は、髪自体の重さで新生毛が引っ張られてクセが目立ちにくい傾向にありますが、短く軽い前髪はその限りではありません。新しく生えてきた根元部分だけの縮毛矯正をかけることもできますので、施術周期には気を配りましょう。このような根元部分だけの施術を「リタッチ」と呼びますが、リタッチは料金も比較的お手頃なのでクセが気になる方は積極的に行うことで良い状態をキープできます。
4.前髪の縮毛矯正をするか否かはカウンセリングが重要
クセをしっかりと直すことができるのが縮毛矯正の良いところですが、クセの種類によってはカールと捉えてカットでクセを生かすことも可能です。縮毛矯正は比較的強い薬剤を使用することから髪にダメージが蓄積されていきますし、継続して施術を繰り返すことで費用もかかります。もしカットを工夫するだけで地毛のクセを良い方に生かすことができればこれほど嬉しいことはありません。縮毛矯正はクセやうねりの悩みを一気に解決することができる施術ですが、施術前にカットでカバーすることができないかどうか、一度カウンセリングを受けてみるのも良いかもしれません。
5.まとめ
今回は部分縮毛矯正、特に前髪だけの縮毛矯正についてまとめました。前髪は人の目につきやすく、クセが気になりやすい部分でもあります。それだけに改善すると大きなイメージチェンジとなりますので、前髪のクセでお悩みの方は一度部分縮毛矯正に挑戦してみてはいかがでしょうか。